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人智学医の話2

火曜の夜、また学校医(人智学医)の話があった。

テーマは、教育と子どもの発達。

イギリス政府が今、早期教育を押している。
4歳までに読み書きが出来るように公教育で徹底する・・・というモノ。
シュタイナー関係者はもちろん、大反対。でも、それが通ってしまうと、シュタイナー学校と言っても、逆らうわけにはいかなくなる。

政府の考えというのは、知識を詰め込む事が一番という、「わからないではない」理論に基づいているのだけれど、そういう動きがある中で、現場の教育者(通常の公教育の)達からも、反対の声が上がっているそう。
現場の教育者たちは、今でさえ、子ども達が教育の場でストレスを感じているのに、それを政府は理解してない。教育の場が危険だ・・・と言うのだ。

そんな新聞記事を元に、医師は「子どもの発達」を無視している現状の教育と、将来への警告を、シュタイナー的な考えで説明してくれた。


前回のトークと、基本は変わらない。
人を、頭・上半身・下半身と四肢に分ける。

頭:        吸収       IN     思考  MIND 
上半身:     循環 リズム  FLOW  感情  
下半身と四肢: 消化と動き   OUT   行動・体 WILL

思春期までは、感情や体を作る時期。(思春期というのは、体が熟成した証拠ということからも、それまでは、身体も感情も未熟と考えられる)

逆に言えば、思春期を過ぎてしまってから、感情や体、行動力を発達させようというのは、難しいということ。そしてその時期に、頭の発達へと集中した教育をしてしまうと、身体や心が未熟なまま、大人になってしまうということ。


新聞記事に、テストに落ちて絶望的になっているティーンの写真が載っていた。
顔に手を当てて、頭を落として・・・。

これ以上吸収できない → 頭が1杯
感情は循環できなくなって → 停止状態
何も行動が出来ない → 停止状態

好きな人ができて、ドキドキしたり、ワクワクすることばかり考えて、パーティーに出かけたりする時期。人との関係が大切で、仲間と一緒に行動するのが好きな時期。
その時期に、どきどきも、わくわくもしないで、1人で頭を抱える。

日本は早期教育において先進国だから、この状態は今の日本に多く見られるとおもう。人と付き合うことが下手だったり、自分の部屋に閉じこもったり、命を絶ったり。


人は、年を取れば、どんどん頭が固くなる。
若い枝は、しなやかだけれど、年季の入った枝は、曲げるとポキッと折れてしまう。
今の子ども達は、いろんなことに、しなやかに対応することが出来なくなって、ポキッと折れてしまう・・・。

子どもは「フレキシブル(柔軟性がある)」なはずなのに、今の子どもは「フラジャイル(壊れやすい・傷つきやすい)」。新聞記事には、「フラジャイルな子ども達」と書かれていた。


たまたま、生後3ヶ月ほどの赤ちゃんが来ていた。
まだまだ、明らかに消化器官が発達していない、赤ちゃん。
歩く事もできない、あかちゃん。
成長しよういうエネルギーが、下半身に注がれている。

そんな赤ちゃんを見ながら、医師が目の前に立って、言った。
赤ちゃんには、リズムが必要。だから、母の胸にピッタリとくっつけてあげて、心臓の音を聞かせてあげると安心する。そして感情を豊かにする。

子どもの目を見れば、子どもは『頭』にエネルギーを注いでしまうから、目を見なくても良い(もちろん程度の問題だろうけれど)。会話しようとしなくても良い。ただ、包み込んであげれば良い・・・。

コレはびっくりしたけれど、腑に落ちる話だった。
私は赤ちゃんだったポピーと会話したくて、よく見詰め合っていたから・・・。そしてポピーはとっても頭でっかちな赤ちゃんだったから。

歩く事が早かったのは、バランスを取るためだったのかもしれない。
そして、行動できるようになってから、ポピーのエネルギーはもっと下に集中するようになったのかも。。。


もう1つ、印象に残ったのは、子どもに喋リかける時に、良いとか綺麗とかいう、大人の判断で形容しない事。

たいてい、ポジティブな形容をするとはいっても、それはネガティブなものの存在があって成り立っている事。『良い天気だね』の裏には、『悪い天気』があるし、「綺麗な絵」の裏には、「醜い絵」がある。

『今日は晴れてるね』『鳥が書いてあるね』というノン・ジャッジメントな言葉かけをしてあげれば、子どもの感情を育てる事が出来る。『小鳥さん、お腹空いてるから、えさあげよう。』とか、想像力も養われる。

これは、気にかけてみれば、すごく難しい・・・。
でも、「ジャッジしない」というのがACIMでも訓練したい事だから、ちょうど良いかもしれない・・・。

ちなみに・・・ACIM的に解釈すると、
頭=エゴマインド。

確かに、小さな子にはエゴマインドは少ない。自分と他人の区別がないから、人形と自分を一体化することもできる。
どんどん大人になって、どんどんエゴが発達して、どんどん頑なに、卑屈に?なっていく・・・。

そういえば、世界青年の船で出会った、フィジーの人々は、他人が泣いたら自分も泣いてしまうような人々だった。どでかい身体の男性でさえも・・・。

そして歌を歌えば、素晴らしいハーモニー。
即興だって、みんなが主旋律で歌うのではなく、10人いれば10部合唱という感じ。
それが出来るのは、他との関わりを大切にしている感情をつかさどる上半身が発達しているからに違いない。

彼らは決して、個人個人で目立つ存在ではなかったけれど、国の代表として参加していたのだから、それなりにフィジー国内では「個性的」なのかもしれない・・・。エゴマインドの少ない大人というのは、ああいう穏やかな人々なんだろうなあ・・・。


さて。頭が詰まった時のストレス解消法。
メディテーションで意図的に思考を流す。(呼吸も使うから、FLOW)
呼吸を使うといえば、ヨガやマーシャルアートも。(これらは体も使うから運動という意味でも、OUT)
音楽やリズムを楽しむのも、FLOWで良し
運動やお出かけも、OUTで良し

上記は、健康的で理想的なストレス発散。ドイツ人の、ユーモアたっぷりのこの医師曰く、英国人は日常生活で詰まってるから、パブで発散させている(アルコールによって、抑圧してた感情を外に出す)けれど、歯止めが利かなくなって、乱暴になるケースも多い・・・とのこと。

日常でもっと詰まってるのは日本人だと思うけれど、日本の飲み文化も同じか、それ以上にタチが悪い(英国ではあまり接待で飲むというのは少ないから)から納得。 

ちなみにアルコールのアンチドーズはコーヒーだそう。確かに、コーヒー飲んでシャキッとするかー。しかもアルコールが飲めなくなった私、前は大好きだったコーヒーすら、あまり飲めなくなったから、的を得てる!
by nu2meg | 2008-03-15 08:17 | シュタイナー

気の向くままに・・・ 流れに身を任せて。


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