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「ちゃんと泣ける子に育てよう」

ちゃんと泣ける子に育てようという本を友達から借りた。

一回サラリと読んだだけだけど、とってもいい本なのでちょっと紹介します。

現在の子どもたちが学級崩壊の状態を作っていたり、すぐに切れたり、いわゆる良い子こそが影で問題を起こしていたり・・・という現実も垣間見れ、その原因は「泣けない子に育てた親」にあるから、「泣ける子」を育てましょうよという内容。

かいつまむと、いわゆるネガティブ感情を受け止めてもらえない子が増えていて、その感情を抑圧して「良い子」になってしまうと、思春期に爆発するケースが多いということ。(援助交際や10代の妊娠も含めて)

また、子どもの喜怒哀楽のうち、喜楽は「うれしいね」「よかったね」と、親が言語化してくれるのに、怒哀は親が認めたくないから、その存在すら否定されてしまっていて、感情の言語化がないままに育つから、ネガティブな言葉がひっくるめて、切れるとか、死ぬなどの残酷な言葉に飛躍するということ。

赤ちゃんは、周囲の状況を考えて泣かない。
そして泣けば、親がケアしてくれるから、泣いて訴える存在。

健全に育っていれば、小さな子どもも、そうあるべきである・・・という。
周りのことを考えて泣けなかったりするのであれば、なけなくしている理由は、子どもの側にはなくて、親の気持ちにある。泣けないのは、子どもの学習結果。親の気持ちは、恥ずかしいからとか、自分の感情であって、子どもの気持ちに沿うということは、二の次になってしまっている。

「くやしかったねー。かなしかったねー。OOしたかったねー。」そうやって、子どもの気持ちを言語化してあげれば、子どもはヒステリックに泣き崩れる必要はないのに、親すらわかってくれないという切なさが、どんどん泣き崩れに繋がり、一方で親はどんどん、イライラする。

他人の目で見れば、明らかに悪循環だけど、当事者になると感情に振り回されてしまうもの・・・。

それは、いわゆるエゴのトリック。
自分の弱点は見えなくなっちゃうもの。
そして、どうしても触ってはいけないもの・・・(だと思っている)


本では直接触れていないけれど、子どもが示してくれているのは、自分自身のインナーチャイルドの存在。そして、子どもは自分のインナーチャイルドを癒す目的も持ってきてくれているんだなーと思う。
自分のインナーチャイルドは、自分の親をゆるすことに繋がるから、ほんとうに、子育てって3世代ヒーリングだなあーと思う。

もっと深く言えば、自分の幼少期の体験は、過去世からの復習に過ぎないから、自分の親も出演者に過ぎない。(これは私の勝手なスピリチュアルな見解に過ぎないけど)


著者は、スピリチュアルなこととか全く言っていない、シュタイナーも関係ない、臨床心理士。
だからこそ、それでもちゃんと私の中ではつながるのは、嬉しいし、ストンと心に残る本。
是非、読んでみてください。(って、私も借りてるだけなんだけど・・・笑)

PS 実はこれ、書いてる時に消えちゃって、書き直すはめになったから、かなりはしょっちゃったのだけど。
by nu2meg | 2010-07-08 21:18 | 子育て

気の向くままに・・・ 流れに身を任せて。


by nu2meg