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真冬から真夏へ・・・

真冬から真夏へ・・・_b0027781_12571290.jpgゴールデンウィーク、4泊のキャンプ(うち1泊は旅館)プラス夜行バス2泊で白川郷へ行ってきました。

夜行バスにしたのは、友達が「最近の高速バスはすごいよ!」と教えてくれていたから・・・。とはいってもすっかり忘れていたのが、娘がそういう場所で眠れないということ・・・結局ほぼずーっと寝ないで金沢へ・・・。

金沢からバスで乗り継いだ白川郷。びっくりするくらい、トンネル続き・・・
ほんとに山奥なんだなあーとたどりついた先で、現地集合の両親と落ち合いました。バスの中から両親を見つけた娘は、思いっきり「おじー・・」と叫びかけて、ふと我に戻って叫ぶのはやめた。ふーん、そんな風に周りに気を遣うことも覚えたんだなあーと、ちょっと成長を感じたりして。笑

白川郷は、写真どおり、桜が咲き始めたところ。
つまりは、寒い!
そんな中、キャンプって・・・ 

実際にキャンプ場に行ったら、貸しきり状態!
ほんまに大丈夫なん??って心配されながら、両親が車で持ってきてくれた毛布と一緒に・・・
普段着の上、毛糸のパーカー、そして寝袋・・・その上に毛布・・・で寝ました。

娘はというと、前夜に寝てなくて、おじいちゃんおばあちゃんとはしゃいで、6時過ぎには寝袋の中にもぐりこんで寝てしまった。(フツーにTシャツだけ着て)

真夜中。私も寒くなってきて、冬物のジャケットも着こんで、毛糸の帽子も被る。
両親が持ってきたカイロも貼った。

娘はすやすや寝てるけど、冷え切ってる頭にもとりあえず、ジャケットをかぶせて様子見。

夜中3時。娘が起きてきて、寒いーと言って、私の寝袋にもぐりこむ・・・
むちゃくちゃ、きついんだけど・・・ そしてその間に、娘が寝ていた寝袋はローレンスが撤収。寝袋2重でふかふか、すやすや・・・(寒くて起きてたらしい)

教訓。やっぱり、桜の季節にキャンプは寒すぎー!


・・・と、話がずれたけど、白川郷はとてもおちついた場所でした。
合掌造りの昔ながらの民家。ずっと行ってみたいと思っていた場所のひとつ。


  「そっかー、あんたらには、珍しいんか?」

という両親の一言に、更に驚いた私。
両親が生まれた頃は、同じような風景だったらしい。

・・・え??合掌造りって、あの地方の豪雪に合わせた特別な建物ちゃうん???

ああー。こうやったー、なつかしいなあ。そうそう、ここに牛が・・・とか(白川郷の場合は馬。ちなみに玄関入ってすぐの場所、同じ屋根の下に大きな動物がいるってすごすぎ・・・)、そうそう、屋根裏は蚕さん・・・とか、両親にとっては単に懐かしい風景だったこと・・・それは、私にもローレンスにもある意味ショックだった。
だって、たかが65年ほどの間に、全国的に一気に変化したってことだし。

ロンドンの自宅だって、約100年前から建ってるまま。
イギリスでは、ネット社会にだってふりまわされることもなく、マイペースで時が流れている・・・

でも、ここ日本では、ネット社会(個人の評価や口コミ)に社会がふりまわされている感じがする・・・そういう、根本的な大きな違いを、ぼんやり感じながら・・・ 昔ながらの風景を満喫しました。

真冬から真夏へ・・・_b0027781_1327772.jpg
多分、白川郷があのまま残った理由は、本当に僻地だったから・・・だと思う。
それこそ、外部に振り回されないで、地域社会という小さな村社会で、いろんなことが成り立ってたんだろうなあ・・・。

結という、屋根の葺き替えが村社会の互助組織だったということが大きく取り上げられていたけれど、そのことも、両親の記憶には「普通」のことだったらしい。地域特有だと思っていたけど、社会の縮図に過ぎなかったんですね・・・。

世界遺産になった白川郷。
普通に畑仕事している人たちが、一瞬観光地の余興のようにすら見えたりするくらい、観光客だらけ。それでも独特の時間が流れている雰囲気は、とってもスローライフの見本らしく、実はとってもトレンディーなのかもしれません。

2日目、両親と飛騨高山へ行き、白川郷へ戻ってきて一緒に温泉旅館へ宿泊。
3日目は両親が岐路。私たちはキャンプ場生活。


真冬から真夏へ・・・_b0027781_18514787.jpgキャンプ場は、のんびりしていて、近くに温泉があって、寒くなかったらとっても良かったと思う。3日目にはGWらしく、人も増えていたのだけど、ここでまたカルチャーショック。

英国のキャンプ場は、2週間ステイ組みとかザラにいるので、ちょっとした「お家化」していることも、不思議じゃなかった(いや、最初はここまでしてキャンプ場に住みたいか?と思ったけど)けど、日本って、休みがあってもせいぜい2-3泊なのに、みなさん「完全装備」。何から何まで揃えてきましたと言わんばかりのすごさに、テントと寝袋と、ミニガスだけで来ていたバックパッカーな私たちは唖然。

多数決で言えば、どう考えても私たちが「異常」なわけで・・・日本人としては、「私も揃えなきゃきゃんぷしちゃいけないんじゃないか?」という気にすらなる・・・笑

はああー。やっぱり日本って ALL OR  NOTHING なんだ・・・と再確認しました。
「足」のなくなった私たちは、のんびりと、その辺りを歩いたりして時を過ごし、最終日。
1日3本程度のバスで、白川郷へ。

数時間待ちで、金沢へ・・・。
せっかくだから、ちょっとくらい金沢観光をと思っていたのだけど、高山からのバスが渋滞でかなり遅れたこともあって、金沢について、武家屋敷あたりを探索していたら、ほとんどがもう閉まっていた。


真冬から真夏へ・・・_b0027781_1903120.jpgそんな中、ひとつだけギリギリオープンしていた野村家。格式ある武家屋敷!中庭が最高に素晴らしくて、あれだけのスペースによくあれだけのものをこしらえた物だと感動。茶室までに小さな中庭の飛び石を歩むしかけになっていたりもして、粋だー。

そんなこんなで、古きよき日本三昧のゴールデンウィーク。
最終日はバスに乗る夜10時まで、飛び跳ねていた娘(眠たくないふりをしていたらしい)、さすがにバスの中で眠ってくれた。

実は、帰宅したら田舎から友達が一足先に泊まりに来ていて、翌日もスイス在住の友達が遊びに来てくれて・・・と、その後も盛りだくさんだったのだけど、東京に帰ってきたら、暑いこと!(全国的だけど)数時間前までのあの、防寒はなんだったんだろう???と思わずにいられない、気温差約30度・・・。

旅行帰りで、洗濯日和で嬉しいけど、日本の暑さ10年以上ぶりに体験することを考えると、ちょっと怖いかもー・・・。

あ。もう1つ。
この旅行で娘のカメラデビュー。
一眼落とされたらたまったもんじゃない・・・と、カメラは触らせてなかったけど、撮ってみる?と提案したら飛びついた。

真冬から真夏へ・・・_b0027781_19123090.jpgこれが最初の1-2枚なのだけど、その後も「撮りたい」が続いて、ひさびさに夫婦ツーショット写真が増えた・・・笑 記念に1枚。
by nu2meg | 2010-05-06 13:09 | 日常

気の向くままに・・・ 流れに身を任せて。


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