イギリスに住んでもっともビックリしたのは、公的な医療サービスが無料であるということ。もちろん、無料だからこそ、なかなか大変なこともあります・・・待ち時間が長かったり(でもアポイントメントの待ち時間が長いのは日本の方がよっぽど長い・・予約までたどり着くのに時間がかかるという意味での待ち時間です)
でも・・・
お金がないとその場で見殺しになってしまう、インドの前払い制に驚いた後・・・
(一応、公的な無料の病院もありますが、なんせ人口が半端ないので、こちらも並んでいるうちに命がなくなります)
公的な医療サービスがないというアメリカ。
全てがプライベート診療というアメリカ・・
保険に入っていないと、とんでもないことになります。
幸い、会社の福利厚生がいいということもあって、うちの場合はそこまでの保険料の支出はないと思われますが(笑:という風にしか聞いてない!笑)
だいたい家族4人で月額15万円切るくらいというのが普通と聞いている・・・
保険料だけで、です。
しかもそれが全てカバーするわけではない!
一部負担だったり、一定額超えたらだったり・・・
健康診断書?あ。それは保険きかないんで80ドルですと言う感じに。
幸い医療のお世話にはなっていないので、具体的金額を示せないけれど、盲腸の手術が500万とかよく聞く話。
ちなみに眼科検診に行ったら、もちろん眼底検査はオプションで写真撮るのに40ドルくらいかかったのだけれど、その先生、同じ街で30年ほど前に軽い網膜剥離ですねとうそついて、どんどんレーザーで偽りの治療をしてあら稼ぎし、医師免許剥奪になった人もいるよーっと教えてくれた。(確かに、プライベートなら全ては自分の懐に入るから、手術した方が儲かるもんね)
更に、歯科オプションがあって・・・うちはこれにもオプションで入ってもらって保険会社が8割負担で助かっているものの・・・
例えば・・・
虫歯一本の治療が2−3万円。
根管治療1本10万円 の世界なのです。
負担額が4割だったら?とか考えると高いプランにしてくれてて本当に良かった!
だいたい、全てのシステムがよくわからない。
でも、保険会社に入って、そこが提携しているクリニックを選ぶと面倒な手続きが不要だというので、そういうルートでクリニックを選んだ。(この先生じゃなきゃっと、保険料を自己申請してる人もいますが、かなりややこしそう)
薬も保険が効くものがあるらしく、保険の恩恵はまあそれなりにある。。。
「いや、そりゃそうでしょ?高いんだから!」
かえって、使わなきゃ損って気持ちになるのがまたミソで・・
高い保険に入っている人は、ふんだんに医療を施す??
いや、それも困るから単価が高い?
どちらにしろ、相乗効果あってか、全体的に高い・・・
しかも・・
日本みたいに点数制とかないっぽい。
保険会社と、医療事務が、値段交渉してる・・・
え。。
値段も自由価格なんだ・・・
そうだよね。プライベートだもん・・・
先日、歯科検診に行ったら、インレーがダメになっているから、替えましょう・・・と。
治療したら、爆発するように痛みが増してしまって、根管治療へ・・・涙
そこのクリニックは保険会社のカヴァー範囲でないということだったけれど、司会の紹介ということで交渉してくれて、自己申請はせずとも・・・
その後、被せ物をと元のクリニックに戻り終わったのだけれど、歯科医がごちゃごちゃ言っている。
いやあ、保険会社がへんなこといってて・・と。
どうも手続きがうまくいかないらしい。
その後クリニックから電話があって、「申請し直したんだけど、保険会社が却下したのよ。さっきも保険会社に電話したのだけれど、歯科医も話をさせてもらえない状態なの。私たちにできることはもうないの。あなたから直接電話してみてもらうしかすべがないんだけど・・・」
?
ただ、診療台の上に寝てるだけで言われた通りに、あちこちで、いわれたままの治療うけるだけの患者なのに??
ちょうどそういう内容の、保険適応の治療ではないために、保険会社としては払いません・・というレターも来たので(でもかなり意味不明な英語・・主人に聞いても、不可解だと言っていた・・・)電話してみる。
『こういう手紙も来て、困ってるんですけどー』
「そんなこと言われても、私にもどうしようもできないわよ。手紙によるとうちでの支払いはしないから、そういうことね。」
『え?それはないでしょ?患者としては言われるままに治療を受けただけですよ。』
「そうはいっても、どうしようもないわよ。」
『歯科医と話もできなかったって言うんで、もういちど話ししてもらえます?』
「それはおかしいわね。オープンなはずよ。」
『だから、おかしいから、私が電話してるんです。どうしろっていうんですか?』
「自費で払えばいいんじゃない?」
『保険に入ってるのに、それはないでしょ? あなたが自分の立場だったら、どう考えても払わないでしょ?』
「はらうしかなかったら、しょうがないじゃない。」
『いや、それは嘘でしょ。第一それは話が違うから。もう、あなたじゃ話にならないから、マネジャー出してよ。』
と、ここまできて、マジネジャーと話したところ、歯科医にもう一度連絡すると言う話になり、手続きをやり直してくれて、保険適応に・・・(それまでに、1000ドル以上の請求書がとどくのだけど)
とことん・・・
自己主張しないと生きていけない世界・・・
でも・・・日本ではきかない保険がセラミックの歯にも適応すると考えたら・・・
こっちでセラミックの歯に替えることってお得じゃない??
根管治療含めても、実は安上がりになってた!
ははは・・・
なんだかなあー。
「うまーく利用」とはこのことだ・・。。
いやいや、毎月、使おうとも使わなくとも、保険料はどんどん支払うので、やっぱりお得になるためには、医療機関に足繁く通わないと・・・笑 (それはないね。。)
ちなみにアレルギーの子の必需品であるエピペン。
あれも一本1000ドルくらいするそうで、学校に常備。家に常備で年間2本。(棚期限1年)毎年毎年、万が一のための出費・・・だそうです。